リュックサックキャリーではじめてのおんぶに挑戦

チャレンジしやすい最もシンプルなおんぶ

リュックサックキャリーはおんぶの巻き方の中では、最もシンプルで手早くできる巻き方です。首すわり以降の小さな赤ちゃんからチャレンジできます。
ロングラップでもショートラップでも巻くことができ、おしゃれなフィニッシュやショートラップ用のバリエーションもあります。ロングラップ(ベースサイズ以上)を使用する場合は、余った布で色々なフィニッシュを楽しむだけでなく、安定性や体重分散を高め、快適になる効果が得られます。
おんぶの高さを調整しやすい巻き方なので、赤ちゃんの興味関心に合わせて目線を高くし、日常の風景を大人と赤ちゃんが同じ目線で楽しむことができます。 シンプルなおんぶですが、シート作りを丁寧に行い、赤ちゃんのお尻を布で包み込むことがとても大切です。

はじめておんぶにチャレンジするとき

はじめてのおんぶにチャレンジする際には、まずはお人形やぬいぐるみ、クッションなどを利用して、赤ちゃんを背中に乗せる感覚をイメージしてみましょう。できれば手足があり、重さを感じるお人形などがあれば、より実際に近い感覚を得る事ができます。 布の引き締め方や、赤ちゃんのM字開脚、「し」の字の背中のカーブなど、大切な基本は抱っこの時と同じです。抱っこの巻き方をマスターすることは、おんぶへの近道となります。 まだおんぶすることに不安がある方は、抱っこの次の巻き方として腰抱きに慣れるのも良いかと思います。赤ちゃんの視野が広がり、見たい欲求を満たすことができます。 大人にとっては、赤ちゃんを体側で抱くことから、徐々に背中へと移行しやすくなり、おんぶチャレンジへの助けとなることでしょう。

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リュックサックキャリーのポイント

密着したおんぶ

POINT 1: 密着

赤ちゃんの背中部分の布にシワがなく、緩みがないこと。トップレールは優しく圧迫しない程度に引き締められ、首からすぐ下の背中部分は、しっかりと満遍なく引き締められている事が大切です。大人が動いても赤ちゃんの上体が背中から離れず、グラグラせずに安定していればOK。

POINT 2: 健全なM字の姿勢

シートは赤ちゃんの両膝裏からお尻を包み、膝はお尻よりも高い位置です。左右対称なM字開脚になっていればOK。

POINT 3: 深いシート

安全のためシートは深くしっかりと作ります。背中に回した布束でお尻のシートを抑えるようにクロスすると、布の摩擦で外れにくいシートをキープできます。

POINT 4: 赤ちゃんが傾いていない

赤ちゃんの体が左右に倒れて傾いていないか確認します。赤ちゃんの骨盤からまっすぐ上の位置に赤ちゃんの頭があればOK

背中への乗せ方のおすすめな方法

背中への乗せ方には、様々な方法があります。寝返り前の小さな赤ちゃん向けには「サンタトス」、寝返り以降の赤ちゃんには「ヒップスクート」や「スーパーマントス」がおすすめです。大きな赤ちゃんやトドラーには「ヒップスクート」が良いでしょう。
はじめておんぶにチャレンジをする場合は、どんな方も必ずお人形やぬいぐるみで練習しましょう。できれば重みのあるもので練習することをお勧めします。ベビーラップに慣れていない方は、まずは抱っこの巻き方をマスターして、布の扱いに慣れてからおんぶにチャレンジしましょう。赤ちゃんを背中へ乗せる際には、ベッドやお布団など安全を確保できる場所で、必ずどなたかに補助してもらいながら行ってください。赤ちゃんの安全を第一に考え、無理のないようにしましょう。

おんぶの練習
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おんぶの仕方 ヒップスクート

「ヒップスクート」
~初心者も安心~

対象月齢 首座り~

  • 腰で抱いたまま少しずつ背中に回すので、おんぶ初心者も安心
  • 事前にシートを作れるので、背中に回してからの手順が楽
  • 背中下で回し、ダブルハンモックやセキュアハイバックキャリーにもOK
  • 手早くできて、特にお出かけなど急いでおんぶしたいときに便利
  • 高い位置からなので、このままリュックサックキャリーがしやすい
おんぶの仕方 サンタトス

「サンタトス 」
~小さな赤ちゃんにおすすめ~

 

対象月齢 首座り~腰座り

  • 布でしっかり包まれたまま持ち上げるので、小さな赤ちゃんにも安心
  • 背負う前にシートを作るので、背中に回してからの手順が楽
  • 高い位置で背中に回すので、リュックサックキャリーがしやすい
おんぶの仕方 スーパーマントス

「スーパーマントス 」
~素早く、高い位置へ~

対象月齢 生後4か月~1歳前後

  • 手早くできて、特にお出かけなど急いでおんぶしたいときに便利
  • 高い位置からなので、このままリュックサックキャリーがしやすい

リュックサックキャリーに関するよくある質問

おんぶの時、背中で赤ちゃんが動いてしまいすが、良い方法は?

赤ちゃんを背中へ乗せる時、大人が少しだけ前屈みになり、背中をくぼませる姿勢をとります。肩甲骨と肩甲骨の間のくぼみに赤ちゃんを乗せるイメージです。
お尻を突き出して胸を張るような姿勢を取ることで、背中にくぼみができて赤ちゃんが背中で安定します。 上体は倒し過ぎないこともポイントです。上体を倒しすぎると、大人の背中が丸くなり、赤ちゃんが安定しにくくなるばかりでなく、膝に布束を固定している場合は緩んでしまいます。 また、上体を倒しすぎると、赤ちゃんが大人の背中から起き上がろうとすることもあります。 “おんぶしようね!” の声かけも大切ですね。

赤ちゃんを背中に乗せたときにどのように支えたらいいですか?

  1. 片方の手や膝で布束を固定し、片方の手で背中へ乗せた赤ちゃんのお尻をしっかりと支えます。
  2. 赤ちゃんの膝裏から膝裏までを広く支えることで、赤ちゃんのM字開脚も保ちやすくなります。
  3. 上体を倒しすぎると膝に挟んだ布束が緩むので、注意が必要です。布のテンションを保ちながら、赤ちゃんを安全に支えましょう。

布を引き締めるときの赤ちゃんを支えるコツは?

片方の布束は脚で挟んで固定し、空いている方の手で赤ちゃんのお尻を支えながら、布を片手で少しずつ引き締めます。引き締めができたら、布を背中へ回し、赤ちゃんの膝裏からお尻の下、反対側の脚の下に通します。
手を持ち替える時 次は反対側の布を引き締めます。脚に挟んでいた布束と背中から前に回した布束を入れ替えます。この時手を持ち替えます。一瞬赤ちゃんのお尻から手が離れますので、素早く持ち替えて赤ちゃんのお尻を支えましょう。
常に反対側の手は赤ちゃんのお尻をしっかりと支えるようにします。

おんぶの位置の高さはどのくらいがいいですか?

小さな赤ちゃんの場合、位置が高すぎるとおんぶを巻いていく時に、赤ちゃんの脚やお尻に手が届かないことがあります。自分の体の柔軟性や赤ちゃんの大きさなどによって、自分にとっての心地よい位置が変わるので、鏡を活用するなどしながら、ご自身のベストな位置に合わせましょう。
赤ちゃんにとって高いおんぶは、大人の肩越しから大人と同じ目線で世界を見ることができます。高いおんぶは、赤ちゃんの見たいという欲求を満たすことでしょう。おんぶをする目的やシーンは様々です。大人の身体と赤ちゃんのニーズを見極めながら、親子にとって快適な高さを見つけましょう。

深いシートを作るコツは?

安全のためトップレールが緩まないように顎や口で固定します。赤ちゃんの脚の内側から手を差し入れて、ボトムレールを下方向に引きます。この引き出した布でシートを作ります。赤ちゃんのお腹と大人の背中へ布を挟み込むように膝裏から膝裏までの深いシートを作ります。

深いシートを作るコツは?

安全のためトップレールが緩まないように顎や口で固定します。赤ちゃんの脚の内側から手を差し入れて、ボトムレールを下方向に引きます。この引き出した布でシートを作ります。赤ちゃんのお腹と大人の背中へ布を挟み込むように膝裏から膝裏までの深いシートを作ります。

おんぶの肩紐がずり落ちるのですが、何か方法ありますか?

肩の布をねじる

肩の布を内側に3~3回ねじるます。

肩の布を内側に折る

肩に当たる布束が痛く感じる方は、肩の布を広げて半分内側に折り込む方法もあります。肩への布当たりが優しくなり、面積も少し狭まるのでずり落ちにくくなります。
片方の布束は、脚で挟んで緩まない様にしっかりと固定します。布を折り込む時は両手を使います。赤ちゃんのお尻から手が離れるので布が緩まないように注意が必要です。

結び方のアレンジはありますか?

ベビーラップのおんぶアレンジ

ロングラップのフアレンジ
チベタンフィニッシュ〜

ロングラップで巻いた場合、布が余ります。余った布をアレンジすることでデールが邪魔にならないだけでなく、布を広げることで、体重がさらに分散され、肩の布のずり落ちを防止する効果もあります。
チベタンフィニッシュは、お腹の前に結び目がないので、妊娠中の方にも負担の少ないアレンジです。

ベビーラップフィニッシュのアレンジ

ショートラップのアレンジ
TAS(タイドアットショルダー)フィニッシュ

大人の肩のあたりで布を結ぶアレンジで、リングを使って留めることもできます。ベビーラップの扱い方、布の引締めに慣れている方におすすめです。ショートラップを使用している時や、ラップの長さがたりない時にも便利なアレンジです。お腹への圧迫を避けたい時などにおすすめです。

リュックサックキャリーのまとめ

  • リュックサックキャリーはおんぶの巻き方の中で比較的シンプルな手順なので、はじめてのおんぶでチャレンジしやすいです。
  • おんぶにチャレンジする前に、抱っこの巻き方でまずベビーラップの使い方に慣れましょう
  • 赤ちゃんを「背負う」ことに慣れるために、最初はぬいぐるみやお人形で練習しましょう。
  • 実際に赤ちゃんをはじめておんぶするときは、安全を確保できる場所で、必ず他の誰かにサポートしてもらいましょう。
  • 赤ちゃんを背負ったら、大人が前傾になりすぎないように注意しましょう。
  • 赤ちゃんのお尻が布にすっぽり包まれるように、深く座らせましょう(膝はお尻より高く)
  • ラップを引き締めている間、片手で赤ちゃんを支えましょう。

参考Tutorialコーナー

小さな赤ちゃん向け おすすめ動画 (サンタトス、スーパーマントス)
大きい赤ちゃん向け おすすめ動画 (ヒップスクート)